「玲夏ぁ…」



「なに?」



「あたし…遅刻なんて初めてだよぅ…。ほんとどーし…」



「って、そんなコトはいいから…」



涙声のあたしをよそに、突然、話を遮った玲夏はズイっと身を乗り出すとニヤリと不気味な笑みを浮かべた。



遅刻を“そんなコト”って…



っていうか、



「なっ…なに?」



「“なに?”…じゃないでしょっ!!それで、どーなったのよっ!!」



「は?」



「“は?”…っじゃないわよっ!!セーラー服を脱がされて…」



「玲夏…そんなイヤらしいコト、口に出して言わないで。」



「なによっ!!その“イヤらしいコト”したのはドコの誰よっ!!」



「うっ…」



そうだった…。



あぁ~



昨日のあたし、



絶っ対、どうかしてた…



あたしは昨日の自分を行動を改めて振り返り…



あんなのあたしじゃないっ!!



あんな…



あんなイヤらしい…



「いやぁ!!」



ガバッとテーブルに突っ伏した。