いくら好みだからって…


こんなの創の前で着れないよ。



でも…



着なかったら佐木さんにあの写メ見られちゃうし…。



それだけは絶っ対イヤだし…



はぁ…



悶々と悩みながら大きなため息をついたその時、



「あっ…」



いつの間にか、



見慣れたアパートの、ドアの前に立っていたあたしは、



はぁ…



着いちゃった。



創…



今日もバイトだろうし…



あたしはパッと腕時計を見た。



PM7時13分。



帰ってくるまで、まだまだ時間あるし…



とりあえず中入ってよ。



そして鍵を取り出し、



ドアを開け、



「お邪魔しまぁ~す。」



一応、声をかけると…



……



やっぱ、居ない…



よね。



あたしは誰もいない薄暗い部屋に入ると、



「どうしよう…」



黒いフワフワのラグの上に座り込むと紙袋の中身を見つめながら呟いた。