何もかも 失いかけたとき
僕はきっと蒼く染まる
そこに希望の色なんてない
すっと透き通るような蒼さ
ただそれだけ
いつか
蒼さすら失う時が来るかもしれない
その時僕は何色に染まればいいんだろう?
考えただけでぞっとする
今はまだこの蒼さでいい
長い時間床の上で眠って(というか気を失って)いたからだろうか、体中が痛む。俺は今日授業に出た後、何をしていたんだっけ?記憶をたどるけれど、全然思い出せない。なんだかこう…あまりよくないことが起こっていた気がする。
カーテンが開いたままの窓から、月の灯が零れ落ち、部屋の中を照らしている。体中が痛いせいで、それを閉めることさえままならない。部屋の目の前の建物から俺の部屋は丸見えだが、そんなことはどうでもいいと思った。とにかく今は休みたい…そう思った。なんだかしらんが、あまりにも疲れすぎている。
寝るには早い時間だが、今日はもう寝ようかなぁ…そう思ってベッドに目を移すと何者かがそこで気持ちよさそうに寝ていた。
それはあのいちご女だった。

