「ふざけるな。たまたまってなんだ。偉そうに。あんたは俺の何を知っているって言うんだ。大臣が嫌だ?嫌にきまってんだろう。そんな得体の知れない国の大臣になんかなれるもんか。大体俺には・・・」
そこまで言うと女は黙った。というかまた泣きそうになっていた。
女はわけのわからないやつだったが、なかなかの美人だったので、そんな態度をみせられるこちらとしての立場ってばない。
女はポツリとつぶやいた。
「先ほども申したように、いちご王国は危機にあります。そしてそれは全宇宙、つまり全世界の危機でもあるのです」
俺は信じなかった。信じられるか、普通?
「とにかく来てください。あなたにしかこの世界は救えないのです」
誰でもいいとか言っておきながら、なんて無責任なんだろう。この人は。
「待て。俺にはこっちの生活があるんだ。いくら世界の危機でも、そうやすやすと見知らぬ国、それも銀河だか宇宙にある惑星になんか行く気になれない」
それをいうと、女はわかりましたといって、その場を立ち去った。
はぁ、とんだ無駄な時間を過ごした。そもそもまだ飯も食えてない。こりゃ3限はサボりだな。。とりあえず弁当でも買って家で食おう。

その日の夕方
たまっていた課題を一つこなして疲れたので、なんとなくTVをつけるとものすごいことになっていた。

世界は本当に滅びるかも、そう思った。