「智絵子!」 名前を呼ばれて ゆっくり振り向く。 「…美羽」 そこには 数学のプリントを抱えた 上石美羽がいた。 「智絵子って呼ぶなって いつも言ってるじゃん。」 「何で〜? 別に気にすることないじゃん。」 「嫌だよ、智絵子なんて 古くさい名前…」