「あの謎の転校生!? 壱城夢輝っ!?」 「そっ!」 「えぇ〜!!会いたい♪」 「でしょ!?あの笑顔、もう一回見たいよね!!」 歩いてたあたしの足は止まった。 楽しそうに話す女の子達の姿は、もう見えなくなっていた。 星蘭に夢輝がいる? “会いに行けば?” ――…うるさいっ!! 健太の言葉が、また頭の中を流れる… 言われなくたって行く―… 行って確かめるから。 ――行く事を決めたら、たった2日がものすごく長く感じた。 なんでか、わからない… 夢輝に会いたくないのかな?