夢輝が居なくなって、1週間が過ぎた。
居なくなった次の日は、女子からの質問詰めで、大変だった。
なんで、あたしなの?
一緒に住んでた事は、誰も知らないはずなのに…
そしたら、理江が
「いつも隣に居たもんね?
辛いでしょ?」
あぁ、そっか…
なるほどね。
そうだね、言われてみれば…
いつも一緒に居たなぁ…
うざいくらい。……ぷっ!
「ん?何笑ってんの?」
「へ?」
パッと横を向くと、そこには…
そうだった…
今度は―…
「あ、あぁ〜……」
「??」
「健太はバカだなぁ〜って、思ってたの!」
「はっ!!??なんで急に!?」
「なんとなく〜」
なんだよそれ…って、ちょっと飽きれられちゃったよ…
苦し紛れの、誤魔化しはよくないなぁ…
ごめんね、健太。
そう、今のあたしの隣には…
―――――健太が居る。
だから…
夢輝の事を考えるのは、もう止めよう…
寂しいなんて気持ちは、もう捨てよう…
考えたって…
意味なんて、ないんだからさ…