リンゴとミカンの事情

「分かったか?」


柔らかい笑顔で首を傾げてくる可愛いミカンにますます顔が熱くなってくる。


「そろそろ戻るか?」


何とか熱さをごまかそうと話しを変えようとするが、

「もう授業始まってるって、それよりも、少しいちゃっとしよう」


ミカンはそういうと、リンゴの膝の上に登ってきた。


「なっ!何してんだ」


「だからいちゃいちゃしてる」


本命にそんなことをされては高校生の脆い理性なんてボロボロに崩れていきそうになる。