丸「(仁王っ、フッ…会いたい…グスッ…。)」
仁「ハァ…ブン、ちゃんはなーにハァハァ、泣いとん、ハァじゃ…。」
丸「え…。」
いきなり抱きしめられたかと思えば、目の前にはかなり息切れをした仁王。
会いたくて会いたくて願った人が目の前に居る。
丸「な、なんで…、お前赤也と一緒じゃ…。」
仁「ハァハァ…ふー。何言っとんじゃ?赤也には断ったき。」
息を整えた仁王が答える。
丸「うそだっ…。」
仁「ホントじゃよ、だから今ここに居るおるんだしな。それよりお前今までどこほっつき歩いとった!!」
仁王がブン太の肩を掴みながら、凄い剣幕で聞いてくる。
それにブン太の肩が僅かに揺れた。
丸「B○社の横にある店でケーキバイキングしてた…ッ。」
少し声を震わせながら答える。
仁「良かった…、電話にも出ない、メールも返って来んし…。何かあったかと思って心配したんじゃぞ!!」
そう言ってブン太をきつく、きつく抱きしめる仁王。
もう離れないように……。
丸「ご、ごめんな、さい…。」
ブン太はそんな仁王の体温を確かめるように仁王の背中に手を回す。
夕日に照らされる中、美少年が抱きしめ合う姿は綺麗だった。
