「将来の夢、何?」 はっと目を覚ました。 目の前で中学生の 女の子同士が話をしていた。 「将来の夢ー?」 「今年受験だしさー 決まってたほうが いいのかなー」 はぁっと息を漏らした。 夢だ… 『次は――駅』 電車内で駅名がアナウンスされ、 あたしは立ち上がった。