『パパ起きないねぇ』 『ねー』 しばらくすると、愛花は諦めたようにあたしのそばに来て、尚斗もくっつくようにあたしにもたれ掛かってきた。 あたしはたまらず愛花と尚斗を抱きしめた。 『パパとママとハンバーグ食べたい』 『僕もー』 食事中に連れだしたからか二人はまだおなかがすいてるみたいだった。 『そうだね、食べたいね…』 もう、その言葉を絞り出すだけで精一杯だった。