古くからの幹部達は、
当然、
彼やオレを面白くおもわない人はかなりいた。
ある国立大学を出てる人はとくにオレを敵対視していた……
その男は彼とも仲良く、
それだけに余計だろう………
いろんな難癖をつけてきたが……
前へ出る力が強かったオレに、
そのうち何も言えなくなり、
かなり年下のオレみたいなガキにも表面上は敬語を使うようになった………
みんな裏を生きてきた人間だ……
オレが生まれた頃にはこの世界にいた人もいる……
オレには経験がない……
そう……
力で従えるしか方法は思いつかなかった。
下積みの経験がない人間が人の上に立つと……
とんでもない暴君になりやすい……
オレもそうだった…………
今思えば……
あの一族の……
親父の……
忌まわしき血が余計にそうさせたかもしれない
