そばにいる…

六本木によく連れてかれた……


黒人達をまとめてる[女王]と呼ばれる太ったおばさんと知り合いになった……


おばさんが僕を見て言った……「アンタ、どうせ年ゴマかしてんなら、店で働いてみないか?楽しいよ」。


彼女は必死で止めていたが…


早く大人になりたい僕は…


おばさんの話にのった……


もちろんマトモな店じゃない……


暴力に溢れてるボッタクリの店だ………


しかも組織としてかなり巨大で……


全国の主要都市には支店がある……






止める彼女の言葉は無視してしまった……




留守電に残っていた彼女の声……




かなり心配している……




これが最後に聞いた声だった……




店が楽しくて……




ずっと無視してしまっていた……




久しぶりに電話しても解約していて……




部屋にいくと引越していた………







いつもそうだった………好きになってくれる人……




友情を感じてくれる人………






いつも僕の身勝手な行動で……



裏切っていた……








このトキの僕にはそんな事を考えもしなかった。