しばらく進んでいくと、
奥の方から
”ペタッ ペタッ”
と音をさせながら、
何かが近づいてくる。



(・・・やつか。)


このあたりも
記憶がはっきり残っている。

その記憶の通り
両腕を伸ばし
左右に揺れながら

”やつは”

近寄ってくる。


オレは、
なんなくかわすと更に進む。


(あいつ、ここの場所以外でも
会ってた気がするんだが・・・)



疑問の残るまま
しばらく進むと、
急に少し開けた場所にでた。


辺りを見渡すと
両脇に店のような所がある。



(ここは、無視でいいはず。)


構わず更に進むことにする。





歩きながら、
フッと疑問を感じる。



(この先に
出口はあるんだろうか??)


疑問があるからといって、
足を止めていても仕方がない。