「パパ、明日も遊園地来たい!!ブルーに抱っこしてもらいたい!!」


この瞬間、アタシの心からタクマくんは消え去っていた。

それからの数年はブルーに夢中で、あらゆるグッズを父親にねだり困らせたことは言うまでもない。




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付き合ってきた人も、ブルー的ポジションの人だったっけ。
クールで、落ち着いてて。
レッド的ポジションの人は、どーも受け付けないんだよねぇ。


…??

隣にいるタクを見る。

タクって、ブルー的じゃないよなぁ。
かと言って、レッド的でもないし。


「結子さん?」


アタシはタクの肩に寄り添って言った。

「秘密。」




やっぱり、初恋の人は特別なんだよね。


初恋編 fin.