パッチワーク



「本物やぁ〜‥」


かわいい関西弁が
後ろから聞こえてきた


振り替えると

芙佳ちゃんが
俺を見上げて
立っていた。


「あ、ども」

「あのっ!毎朝
駅のホームで
逢ってたんやけど
知ってますかね?」


え?

気付いてた?


「‥まぁ」

緊張して上手く
しゃべれんっ


「うそぉ‥」

芙佳ちゃんは
そう言うと涙目になった。

「えっ?」


「あ、すいませんっ
嬉しくてぇ」


かわいいかわいい
かわいいかわいい

本当それしか
頭になくなった


てか、全然状況に
ついていけない。