嘘でしょ?



先生!

気付いてよ!



明らかに、いつもと雰囲気が違ったでしょ。

気付いてくれると思ったのに。




クルッと振り返った神林さんは、

殺気が漂っていた。




叩かれる。

そう感じたら、背中がぞくりとした。









「続きはまた明日。

じゃあね、西塔さん。」




そう微笑んで、出て行ってしまった。






え、終わり?

だって今、絶対殴られるって。



そう思ってたのに。






“また明日”



その言葉が、頭の中で響いていた。