「えーっと、皆さんすでにお分かりの通り、
隣にあるのは男子高校の王志学園(おうしがくえん)です。
ただし、休み時間は王志学園に行く事は許されていません。」
「「えぇーーーーーーっ?!」」
皆大ブーイング。
そりゃそーだ。
なんせ、美男子の集まる事で有名な男子高なのだから。
こっちは美少女ばっかりで有名らしいんだけど。
「こら静かに!
今言ったのは『休み時間』の話です。
昼休みは移動可能となってます。
ただし!5時限目に間に合うこと!!
いいですね?」
「「はーーーい」」
「それではホームルームはここまで。
休み時間にしてください。」
ガラガラ・・・・ピシャッ
「「やったーーーーーー!!!!!!」」
先生いなくなった途端、一気に騒がしくなる。
皆もう目がハート状態。
お目当ての男子を話し始めた。
なんとも言えない甘ったるさ。
「奈々〜!
昼休み王学に行こうねぇ!」
「えぇ〜?
行くの?」
正直、王学なんて興味ないし。
まして、行きたいなんて全く思わない。
「奈々美、興味ないの?」
愛は何やら名簿を開きながら振り返った。
ちなみにこの1−Aは、特待で受かった人のみ。
この学園の特待は、推薦の一番難しい枠のことで。
そのため他のクラスより人数が少なくなっている。
だから私達は一緒のクラスになれたわけ。
名前の順で蛇状に座らされたので、
後ろから歌菜、私、愛の順になっっていた。
.

