あー、だりぃ。



ざわざわとうるさいクラス。







俺はこの度、王志学園の生徒になった。






正直、男だらけで暑苦しい。





かといって、女子に興味があるわけでもない。








・・・・退屈すぎる。








「なーなー、

この子可愛くね?」



「んぁ?誰。」




見せられたのは『西塔奈々美』と書かれたページ。



事細かに書かれた情報。








なんじゃこりゃ!?






「プロフィール」


声に出してもないのに尚樹が答える。






「は?なんで持ってんの?」





「クラスごとに何冊かあるみたいだぞ。
姫学は王学バージョンらしいし。


ってかさ、この子可愛くね?」





だから、西塔奈々美だろ?

わかったって。









・・・・ん?



西塔・・・・奈々美?




聞いたことあるよーな。



プロフィールをみると『芸能活動』と書いてあったのが目に留まった。




「・・・・あ。」


思い出した。






「ん?
何、奈々美ちゃん知ってんの?」



勝手にちゃん付けしてる尚樹は置いといて。