恋するシンデレラ







「なんで保健室前に、春日さんといたの?」


「は?」



いくら嬉しくたって、信じられない。

夢見てた状況にまさかなれるなんて、思ってもみなかったから。

だから、信じられないのかもしれない。



だから、確かめたくなってしまう。








「あいつ、好きなやつに告白するから。

そいつの居場所教えろって言われたんだよ。」


だから、観に来てたの?



「嫉妬させたい相手って、

・・・・・・私、って思っていいの?」

「はっ?

・・・お前、まだ覚えてたのかよ。」


「思っていいの?」




じっと見つめれば、優斗の目は少し泳いで。




また、そっぽを向きながら
小さく頷いた。








「ってか、俺の質問にも答えろよ。


なんでバラ受け取って・・・・・・え?」






優斗、驚いてる。



けど、やっと自覚できたみたいで。






あの告白は、嘘じゃなかったんだって。


まだ、好きでいていいんだって思ったら。




涙が止まらない。












「いや、ちょっ・・・

待てって。」




慌てた優斗は、手で拭ってくれて。


その手がまた暖かくて。





「奈々美?」


焦ってる優斗の声は、やっぱり優しくて。



嬉しくなってしまう。





「泣くなって。」








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