優斗の眉が、ピクリと動く。
「・・・・・・別に。」
ふーん・・・。
見たんだぞ?
眉が動いてたぞ?
怪訝な顔を見せれば、
ちらっと私を見た優斗の眉間に、シワが寄る。
「・・・・・・殴ったんだよ、さっき。」
「え!
あれ、優斗がやったの?
なんで!?」
「・・・・・・・・・」
より一層シワが寄る。
う゛。
・・・怒ってる。
と、優斗の目線はそのまま下へ降り、胸元で止まった。
・・・な、なに。
この状況で、胸ないとかいったら怒るからね!!
睨む私になんか気づきもせずに。
手を伸ばす。
・・・・・・・・・え?
「何で受け取ってんの。」
不機嫌な顔の右手には、
青い茎のバラ。
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