恋するシンデレラ





タピオカは・・・まぁ、自分のご褒美に。

飲み物だし。

なんて、言い訳。







「なにがー?」

のん気な声を出す歌菜に、愛は『ダイエット』とだけ呟く。




「あ!
痩せたなーって思ってた!!」

「本当!?」




思わず声を上げると、愛から咳払いが。




・・・あ。怒ってる。





「いや、でも。

最近エクササイズやり始めてさっ。

食事制限はお菓子だけだしっ。」



慌てて言い訳した私に、愛はまた呆れて
『ほどほどにしなよ』って言ってくれた。













で。ベンチでさっきの事を説明。




「うえー!

スゴいじゃんっ!


告られるかもよっ!!」



「んなわけないよ。」


首を振る私に愛は笑う。



「本当は、期待してるんじゃないの?」


「うっ・・・」


それを言われると・・・





「期待してる自分を必死に否定してる状況です。」



ありえない事なのはわかってるんだけど、
人間だもの。


期待をしてしまうのは事実。







・・・・・・・・・あ。





「わかった。」


ん?と顔を向ける2人に続ける。






「あいつ、幹事だった。

シンデレラの打ち上げの。」




あ。と声を出す愛。


きっと思い出したんだろう。






「そして私は。


副幹事。」







これだ。







.