・・・行っちゃった。 「あのっ。」 「あ、はい。」 達弥君からその男の子に目線を移す。 髪の毛は短めで、ツンツンしてる。 凄く、童顔。 なのに背は高い。 優斗よりは少し低いかな? なんて、ついつい比べてしまう。 走ってきたのだろう。 息が上がって、頬は赤く染まっていた。 「えっと。 その。 ・・・はいっ!」 差し出されたのは、青い茎のバラ。 .