「今んとこまでで、何かあるか?」
優斗の呼びかけで、皆床に座る。
皆が台本を広げながら、隣の人と話し出した。
よし、今ならいける。
「・・・あのさ、優斗。」
「ん?」
小さな声で隣の優斗に話しかける。
「さっきの告白の台詞なんだけどね?」
「うん?」
「前から思ってたんだけど、そこだけなんか変な感じがする。」
「そう、か?」
「うん。あ、なんとなく、なんだけ・・・」
と、言いかけたところで、周りが静かになっていた。
ヤバかった、かな?
チラリと見ると、達哉君と目があう。
「うん。
俺もそう思う。」
その声に優斗が小さく揺れた気がした。
「大丈夫?
言いづらいなら変えようか?」
「いや、そしたら多分間違えるから。」
すぐに答える優斗に首を傾げる。
やっぱり変だ。
大丈夫かと聞く前に、達哉君が口を開いた。
「本当に行けるのか?」
「・・・ん。大丈夫。」
その目は、心配しているようには見えなくて。
問いつめているみたいだった。
「本人が大丈夫って言ってるんだから大丈夫でしょ。
他に何かある人ー。」
愛の一言で、元の空気に戻る。
皆が発言している間、
ずっと上の空な優斗を見て、余計に心配になった。
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