「じゃあ、お昼行ってくるから。
奈々美ちゃんをよろしくね。」
少し大きめの声で先生は言ったのか、部屋に響いた。
ガラーーーーーー・・・
保健室のドアが閉まったらしい。
保健室に先生がいなくていいのかっていうのは、疑問だけど。
静まり返る保健室。
優斗と二人きりだと思うと、汗が出てきた。
ペタ・・・ペタ・・・
足音が近づいてきて、気がついた。
優斗、こっちにくる!?
慌てて薄い毛布を鼻までかける。
クーラーが付いたのか、涼しい風が顔をかすめた。
シャ・・・・・・
静かにカーテンが開き、閉められる。
目をつぶってる分、音に敏感になっていた。
椅子に座る音がしたかと思えば、頭に感触があって・・・・・・
「なんだよ、ストレスって。」
・・・・・・ん?
「心配させんなよ。」
・・・・・・・・・んんん?
私、
今、
頭、撫でられてる?
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