『え? ストレス?』
そこで気付く。
え? 優斗!?
慌てておろされている髪をとかしていると、また先生の声がした。
『西塔さんは、元々心配事を抱えていたのよ。
その心配事は確実なものになってしまって、
さらに彼女に嫌がらせがあったんじゃないかしら?』
最後の言葉に、私の心臓はドキンとはねた。
そう。
優斗と仲良くて、芸能界で活動している私は、ターゲットの標的。
別クラスの一部の女子から、冷ややかな目が向けられていた。
いわゆる、陰口。
すれ違えば舌打ちをされ。
聞こえるように悪口を言われる。
陰険な。
女子ではありがちな事。
最近、更にひどくなってきていた。
頻度も人数も増えた気がする。
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