「二人の写真は、ドラマのために監督と会食した時に撮られたみたいよ?

隣りにはマネージャーもいたって、事務所側も全面否定ですって。


週刊誌には、好きな人にヤキモチを焼かせるためって書いてあったけど。」






デマ・・・?





なんだ、そっか。

嫉妬させたかったのか。


相手に振り向いてもらうために。






・・・って、駄目じゃん。



振り向いてくれない人って、あの保健室の先生でしょ?



優斗、やっぱりあの先生のことが。








「愛、王学の保健室の先生、名前わかる?」


「え?

・・・あぁ。
広瀬美愛(みあ)先生?

あの人、凄く可愛いわよねー。」

「ありがとう!」





走り出す私の肩を、愛はおもいっきり掴んだ。



「ちょっと待ちなさい。」