「奈々美!
何やってんのよ!
姫学の全生徒敵にまわすよ?!
王学にも行けなくなるかもしれないよ?」
そそくさと退散した私は、
椅子に座らされお説教タイム。
「・・・・別に行けなくてもいいし。」
「私達がやなの!」
怒鳴られた。
「・・・すいません。」
「王学のことは置いとくとして。
みんなの敵になっちゃうようなことは言わないで。
ただでさえ、やっかまれる仕事してるんだから。」
「ごめんなさい。」
「以後気をつけること!
わかった?」
「・・・・はい。」
私があんなところであんなこと言っちゃったのは本当に悪かったと思うけど、
怒ったことは間違ってないと思う。
あー、今考えてもムカムカする。
佐倉優斗、いいやつかと思ってたのに。
もう、最悪!
しばらくすると女子達が帰って来た。
「西塔さん!」
ビクッ
うわ、早速ですか。
「は、はい・・・・」
消え入りそうな返事をして二人を見れば、
愛は『ほらみろ』って顔してる。
歌菜は苦笑してるし。
「・・・・凄かったよ!!」
・・・・はい?
「あの人有名なのに皆に溶け込んでるから、どんな人かと思ったら
西塔さんにあんな態度なんだもん。
ムカついてたらガツッと言ってくれたじゃない?
もう、スッキリしちゃった!」
クラスの女子皆が頷く。
リンチじゃ、なかった?
怒って、ない。
こんなことってあるんだ・・・・
愛達も唖然としてるし。
「まぁ、ファンらしき子達は怒ってたけど気にしないで!」
ま、まじですか・・・・?
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