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あの頃の僕らは、ただがむしゃらに一つ一つを越えてきた。

どこに向かっていたのか?なんて僕らには分からないけれど。

でも長い年月を超えて、僕らが分かち合えたことは“愛し愛される”ということ。




僕らには、幸せになるためにこれくらい長い月日が必要で、この日々は決してどれも大切にしなくてはならないものだったんだろう。


汐莉が傍にいることで、僕は何度も救われた。
汐莉にとっての僕の存在もそうであってほしい。



……いや、そうじゃなくてもいいかな。

お互い、大切な存在であるならそれで十分だ。







きっとまた涙を流すだろう。
きっとまたぶつかり合うだろう。
きっとまた立ち止まるだろう。

でもきっとまた、笑い合えるんだろう。



そうやって僕らは生きてく。






汐莉の大好きな花。

ひまわり





あの花のように、いつだって真っ直ぐでありたい。