ご飯を食べ終えると、制服に着替える。


最近の日向は僕が着替えを手伝おうとすると、嫌がって自分一人でやると言い張るようにもなった。




毎日が戦争であっという間に過ぎていく。

そんな日々に日向がいるだけで、僕と汐莉の毎日は明るくなるんだ。




玄関の外に幼稚園行きのバスが見えて、日向を預ける。

時折、僕の顔を心配そうに見つめる。

そんな表情さえにも、小さな成長を感じて嬉しくなる。


笑顔で日向を送り出す。








日向が幼稚園に行ってシン、と静まり返った部屋に向き直る。

今日は汐莉が帰ってくる。
だから部屋を綺麗にして迎えてあげたい。





日向の朝ご飯を片付け、僕と汐莉の寝室に向かう。


「……早く帰ってくるといいな」



そう呟いて、一人で苦笑いした。