「お願いしゃーす!!」
やっぱり相手はさっきの東海高校。
どうにも負ける気がしなくて、僕の心は炎に燃えていた。
朝日ヶ丘高校のスターティングメンバーは
#4.桜井健 SG、SF
#5.安斉将生 PG
#6.深沢蓮 C
#7.守本裕也 SF、PF
#8.守本凌也 SF、PF
最高のメンバーで、最高のゲームにする。
僕たちはただ“勝利”に向かって一目散に走り出した。
ボールトスがあって、ボールコントロールは朝日ヶ丘。
最初は相手の様子見のため、なるべくローペースで攻める。
広瀬先生や汐莉の予想通り、パス回しやセンターを上手く使うことで相手のペースを崩す。
パシュッ
朝日ヶ丘のシュートが決まる度、会場やベンチから大声援が巻き起こる。
点差はどんどん開き、4‐23。
東海は朝日ヶ丘のペースについてこれずに
どんどん失速していく。
朝日ヶ丘の七変化するゲームメイクの裏には、将生と守本の双子がいた。
高校生史上最強のPG、将生。
最強(?)双子のF、守本兄弟。
このトリオは強い……。
朝日ヶ丘の活躍で前半が終了し、点数はなんと16‐51。
圧倒的な強さで朝日ヶ丘がリード。
僕も、得意の3Pを決めてブレイクも決めた。
好調の出だし。
このまま流れに乗れば、勝てる……!!
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