ひまわり





「誰かいるの?!」



咄嗟に振り向くと、意地悪く笑う男がいた。

髪の毛は少し長くてウェーブがかった金髪で
外国人のような蒼い瞳。




えっ……?!
この人外国人っ?!









「何固まってんだよ?」

「へっ……?……あ、失礼しましたぁ!」




あたしは急いで屋上を出ようとした。

けど、アイツが……







「ちょっ……待てよ!」


あたしの腕なんか掴むから
身動きとれなくなったじゃない……。



もはや、あたしの頭の中は真っ白で何も考えれなくなった。







「ちょっと…!離して………っ」

「じゃあ、なんで出てくの?」

「それは……」




外国人っぽくて驚いたっていうか………
なんか怖かったっていうか………




「俺、今ヒマなんだよね。だから話し相手になってよ」


フッとアイツは笑って、あたしの腕を解放した。




「授業……行けば良いじゃない」

「それはごもっともなんだけどさ?
行きたくないからサボってんの」

「そりゃそうだけど……」

「だから、話し相手になって?」

「う……うん」





あまりのアイツの威圧感にあたしは言葉を失い、仕方なく座った。

………こういうの、苦手だな。






「あんまし緊張すんなよ……相手は俺だぜ?
お前の彼氏でもなんでもない」

「あっ…そうだね」

「そうだねって……クスッ」




とは、思っていたものの話してみたら意外といいやつで。

少しだけ心が和らいだ。