「ってかお前……よく頑張った」
「…だろ?」
場所を彰の部屋に移し、2人は話し合うことに。
「あの無防備な寝顔目の前にして我慢出来るなんて、そーとーだぞ」
俺には無理だね!と笑う満。
「アイツの無防備さにはもう慣れた。けど…ツライ」
「よしよし」
ポンポン、と彰の頭を撫でる満だが、睨まれ中断。
「っつか何?話って」
彰が思い出したように本題を切り出した。
「あー!そうそう。被害者の会を代表して、経過報告しにきた!」
「へぇ」
興味なさげに呟く彰だが、満は続ける。
「名前は溝口すみれ(ミゾグチスミレ)。ナンバーワンのキャバ嬢。で──…」
「ちょっと待て」
聞き捨てならない言葉に、彰は眉をひそめた。
「なんだよ?」
「キャバ嬢って、何?」
「ホステス」
「殺すぞ、テメェ」
「じょーだんだよっ!…溝口、年齢偽装してキャバクラで働いてんの。これ、証拠写真」
携帯を操作し、彰に見せつけた。
そこには、中年のオヤジと腕を組む溝口すみれの姿が。
制服の地味子姿とはうってかわって、キャバ嬢にふさわしい、キラキラとした美人だった。
「わりと美人じゃね?」
「…別に」
「お前、一途だもんな」
「黙れ、盗撮男」
彼女とオヤジは、明らかに撮られていることに気づいていないことがわかるほど、目線がずれていた。


