季節は一気に秋から冬へと変わり、クラスは『受験』という雰囲気が漂っていた。 もちろん私も必死で勉強した。 相変わらず陽菜は奏に勉強を教えてもらっていて、そんな2人の姿を後ろから見ていることしかできない私は、モヤモヤした気持ちですごしていた。 「夏木!!今日の放課後、俺ら図書室開ける当番だからな。」