そして、私は奏の斜め後ろの席になった。
奏の隣は部活が一緒で、けっこう仲が良い、陽菜(ひな)だった。

私の隣は、奏と仲良しの凌くん(りょう)だった。

それから私たちは、4人で話すことが多くなった。
4人で話すのは、すごく、すごく楽しかった。
『ずっとこの時間が続けばいい』
そんなことを思っても、楽しい時間は、早く過ぎていった…。