「……」

ララは勧められるがまま、服を試着していた。

胸元に大きなリボンとレースのついた可愛らしいものや、シンプルで清楚なワンピース。

どれも素敵で、試着室の鏡の前で見惚れてしまった。


「お客様、どうでしょうか」

「っ!」

しかし、ワンピースなど露出のある服では背中の羽根が見えてしまう。

服にさばるくらいなら大丈夫だが、ララは店員に気付かれるのを恐れていた。

「あ、大丈夫です……」

「そうですか」

それ以上は追及してこないことにほっとため息をつき、すぐに試着を終え試着室から出た。




店員は次々と服を選んでいき、ララに勧めた。

慣れないことに戸惑いながらもララは試着を続けた。