真剣に、まっすぐに、あたしを捉える瞳。 その目の奥には、いつかの夏の背中が見えた気がした。 あたしが追いかけ続けた姿。 (なんだ…もう、) 答えなんて最初から決まっている。 あなたがまた夢に向かうなら。 「…はい!」 あたしはいつでも あなたのそばにいるから。 高一、春。 屋上。 真っ青な空の下。 ここからまた、始まる。