azure days-ツンデレ彼女とバカ男-


「なんなんだあいつ!」

あたしとアサと樹君は同じクラスだったので和明が引きずられてすぐ、一緒に教室に向かった。

入学式ですぐ仲良くなった子とひとしきり話し、アドレスを交換して、席に着く。


そのあとのあたしの第一声に、アサもすこし納得しているようだった。


「あたしもちょっと意外だなー。桐野先輩ってもっと純粋なイメージあったからさ」

昔はほんとにかっこよかった。

女っ気なんてなくて、いつも野球を追いかけてる和明だったから、あたしはあこがれていたんだ。


そして、誰よりも、好きだった。



それが今は・・・!!


「ありえねー・・・」

「和明さんのこと?」


樹君があたしの席の近くに来る。


「ごめんな、朝は。兄貴が空気読めてなくて」

「べつに樹君が謝ることじゃないよ。ただ、あーゆうヤツだったってだけ」


がっかりした、っていうより腹立たしいの方が強い。

なんてゆうか、あきれた。



なんか入学してまだ少ししか立ってないのに、青春が終わった感じ。


チャイムが鳴って、みんなが席に着く。


あたしは教科書を出しながら、ため息をひとつだけついた。