ジンはあたしの斜め向かいの一人掛けソファに座って、脚を組んだ膝の上に本をのせたいつもの格好で本から視線を上げる事無くヨシちゃんに答えた。

最近のジンはいつもこんな感じ。

左腕が壊れる前は、危険を感じ取って、ぴったりあたしに張り付き、辺りに神経を配り警戒していたけれど、

危険の無い今は、傍で穏やかに大人しく本を読んでいる事が多い。