ジンも片腕のままじゃ不便だろうし直してもらうのが良いのはわかっているんだけど、

ただ、この片腕のジンは世界にひとり? いや一台だけの、あたしだけのジンのしるしだし、

あたしを守ってくれたっていう証だし

もったいない気もする。

いやいや、けど、このままだとジンが……。


「必要無い」

あたしが葛藤している間にきっぱりと答えを出したのは、他ならぬジン自身だった。