「壊れかけたあのレプリカとか?」

「そうそう」

配電盤のレバーを上げながら頷いて見せる。

「瞬刹だな」

「やっぱりぃ?」

いつものお気楽な笑みでレンが彼を振り返ると、彼はいつもの無表情でこう言った。


「ああ、新しい左腕はすこぶる性能が良いからな」