「どういう状況だ?」

彼が尋ねると、レンは、

「俺が来た時からこの通り。防火シャッター下りてるし、電源落ちてるし、脅かして開けさそうと思っても人もいなかった」

そう広くない警備室の中、邪魔な椅子を脇に除け、レンの後ろから配電盤を覗く。

「お前こそRIKKAはどうしたんだよ?」

「足手まといになるから置いてきた」

「ええーっ!! せっかく、外に出たらRIKKAとエッチしようと思ってたのに!!」