一瞬、監視室内は静かになり、その声の主へと一斉に視線が向いた。


もちろん、RIKKAのマネージャーであるヨシダだ。


ヨシダはモニターの1番前で食い入るようにモニターを睨みつけ、となりのニシカワがはははっと乾いた笑いをあげていた。

すし詰め状態の監視室に気まずい空気が流れる。

「多分……捕まえられる……はずです」

「『はず』じゃ困るのよっ!!」

「ごもっともです」

ニシカワが後ろ頭をかきながら、首をうなだれた。