あとは野次馬らしき人々が、

「あのレプリカのレン、いいなぁ。能天気さの中に憂いがあるっていうか、オリジナルより深みがある」

「セカンドだからじゃないか?」

「オリジナル対レプリカって初めてなんじゃない?」

「実戦も今まで無いよ」

「あのレプリカで、オリジナル捕まえられるの?」

「ちゃんと動けば。動作確認はしたけど、実際使えるかどうかは……」

口々に喋りながらモニターから目を離さず、手に持ったバインダーにペンを走らせていた。


そこへ、

「捕まえられないと許さないわっ!!」

怒鳴り声が轟いた。