あたしは、肘を立てて起き上がると座ったままの姿勢で、膝の屈伸でずるずる壁際に寄り背中を預けて、巻き込まれないように静かに様子を見守る。

「どうした? デカイ口を叩いた割りにかかってこないな?」

こんなセリフに、身構えたまま上向けた手のひらで『来い来い』って感じでオリジナル・ジンがレンを挑発して、

「うるせぇよ!!」

レンはまんまとその挑発に乗るようにオリジナル・ジンにかかっていった。