オリジナル・レンは、声をかけてきた警備員さんを振り返る一瞬、あたしのレンでは見た事が無い冷たい表情をしていたし、

オリジナル・ジンは無表情なものの、オーラというか、纏う雰囲気に殺気がこもっているように感じた。

なんか、ヤバくない?

本気で屍を越えて行く気だったらどうしよう……。

そう、あたしは警備員さんの身を案じていたけれど、そんなことも微塵に感じていないのか警備員さんはあたしの前に立つと、あたしの背に合わせて猫背気味におずおずと手を差し出してきた。