「大丈夫ですよ。データを少しいじりますけど、すぐに直ります」

そう言うと、歩みを止めた。

ちょうど、応接室と札がかかっている扉の前だった。

「こちらでお茶でも飲んでいる間に、レンもジンも修理終わりますからね」

ニシカワさんは、ドアノブを開けて、あたしとヨシちゃんを招き入れてくれた。