「あ…あの……」
拍手の音で声が届かない。
待って。待って待って待ってくれ。
「ちょっと待ってください!」
拍手で掻き消されていた私の声が届き、ピタッと場の雰囲気が変わった。
「な、何で私なんですか……?」
「推薦です」
前期の学級委員が声を揃えて私に言った。
す、推薦って……
誰が……?
「俺だ」
声を辿り後ろを向いた。
そんなまさか……
「俺が推薦したんだが、何か悪いことでも?」
少し茶色く染まった髪。
シルバーの柄の眼鏡を指先で整える仕草は、勿論他でもない。
「俺に指名されて迷惑か?」
口元をあからさまに上げ、私の反応を楽しむ。
「浅倉孝さんの推薦です」
そう。浅倉孝。
私の大嫌いな幼馴染みであった。
拍手の音で声が届かない。
待って。待って待って待ってくれ。
「ちょっと待ってください!」
拍手で掻き消されていた私の声が届き、ピタッと場の雰囲気が変わった。
「な、何で私なんですか……?」
「推薦です」
前期の学級委員が声を揃えて私に言った。
す、推薦って……
誰が……?
「俺だ」
声を辿り後ろを向いた。
そんなまさか……
「俺が推薦したんだが、何か悪いことでも?」
少し茶色く染まった髪。
シルバーの柄の眼鏡を指先で整える仕草は、勿論他でもない。
「俺に指名されて迷惑か?」
口元をあからさまに上げ、私の反応を楽しむ。
「浅倉孝さんの推薦です」
そう。浅倉孝。
私の大嫌いな幼馴染みであった。