「ねぇ……遊基ぃ……ッ」


「ごッ……ごめんッ!!!!」


遊基くんは勢いよく頭を下げた。


「ちがうッ!!!!…つばは、遊基に

謝ってほしいんぢゃないのッ!!!!」


遊基くんがゆっくり頭をあげた。


「つばは………、

つばが何番目の女なのか

知りたいの…………」


「……つばは、俺の1番だよ!!!!」


「そーやって、あの女にも

言ってたんでしょうッ!!??

口だけの1番なんてッ……

いらないよッ!!!!!!!!!!!」


それだけ言うと椿は病室から


出て行ってしまった。


ただ、ただ立ち尽くす遊基くんを見て


嬉子は怒りを覚えた。


「ねぇ…椿は遊基くんの1番なんでしょ?

1番の女が泣いて出てってんのに

追いかける事すらしないの!!??

それが遊基くんの1番の女への

態度なの!!??」


嬉子は怒れた。


大事な椿だから……。


遊基くんは椿の後を


追っていた。