「あ!やっべ、俺今から授業やんっ」 先生は慌てて立ち上がった。 カーテンを開けた先生はあたしの方を振り返った。 「彩花は、もう教室もどるんか?」 少しだけ、先生の目に心配の色が映って、なんだかうれしくなった。 「うん。一応受験生やしな(笑)いつまでも保健室におるわけにはいかんから」 「まあな(笑)。受験生やし勉強とかいろいろ大変なことあると思うけど頑張れよ。」 そう言って、先生は保健室から出ていった。